以前サラリーマンの節税について( ここだけは押さえておこう!~会社員の節税~ )を紹介しました。
節税といえば各種控除がありますが、同じ控除でも税額控除と所得控除があります。

控除のイメージは、所得から税金計算の前に金額が引かれて最終的に残った金額に税率がかかって計算される・・・
これは所得控除というもので、実はもう一つ税額控除というものもあるよ。

税額控除と所得控除の違いって何?
控除も基礎控除、給与控除、医療費控除、ふるさと納税、住宅ローン減税・・・などなど色々あってわからない!!

じゃあ今回は所得控除と税額控除の違いについてみていこう!
- 所得控除は税金計算前に引かれる
- 税額控除は計算後の税金そのものが差し引かれる
所得控除

所得税といえば所得から税金計算の前に金額が引かれて最終的に残った金額に税率がかかって計算される・・・これが所得控除です。
例えば年収500万円の場合を考えてみましょう。
500万円に20%の所得税がかかるわけではなく、500万円から各種控除が引かれた後の額に税率がかかります。
例えば基礎控除と扶養控除、給与所得控除、社会保険料控除などだけでも300万円ほど控除されることになります。
よってこの場合課税されるのは残った200万円に課税され所得税は税率10%となり20万円程度、さらに税額控除が9万7500円になりますので、10万円程度が所得税となります。
この基礎控除や扶養控除、給与所得控除、社会保険料控除などが所得控除です。
税額控除

一方、税額控除は所得から引かれるわけではなく、計算された税金から引かれます。
つまり、所得控除より効果が大きいです。
例えば住宅ローン減税。
住宅ローン減税はローン残額の1%が税額控除され、最大40万円まで所得税から差し引かれます。
先ほどの500万円の年収の方なら、3000万円のローンがあれば所得税は10万 – 30万円でマイナス、つまり0になります。
さらに、住宅ローン減税は、所得税で引ききれない分は住民税で相殺できるので、税金をほとんど払わなくてよいなんて人もいるわけです・・・。
まとめ
所得控除と税額控除、同じ控除でも大きな違い。
- 所得控除は税金計算前に引かれる
- 税額控除は計算後の税金そのものが差し引かれる
各種控除は無駄な税金支払いを減らせるので、必ず年末調整や確定申告で申請するようにしましょう。
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