海外からの外貨送金方法はどんなものがある?

その他

*この解説は海外から日本への外貨送金方法で日本から海外の送金とは異なります。

今年初めまで仕事の都合でドイツに赴任しておりましたので、ユーロをどうやって日本の口座に送るかに悩まされてきました。
海外赴任時は現地の口座に現地の通貨で給料が入るので、帰任の際は余ったお金に困るのです。

外貨送金は送金手数料や為替手数料が高額になりますので、色々と調べたお得な送金方法を紹介したいと思います。(2020年現在)

*ユーロの送金の話になりますのでご了承ください。

結論:
高額の場合、外貨のまま日本に送金できるならなるべく外貨のままで銀行送金。
少額の場合はTrasferwiseという選択肢もあり。

外貨送金が必要なシチュエーション

大体は海外在住の方が多いと思うのですが、以下のような状況が考えられると思います。

  • 日本に住んでいる家族の仕送り
  • 日本への出張時
  • 海外から日本への帰任

特に帰任時には高額の外貨を日本の口座に送る必要が出てくるかと思います。

送金手段を選ぶポイント

外貨で受け取るか円で受け取るか

円で受け取りたいところですが、為替の状況によっては外貨で持っておきたいという状況もあると思います。

円安の場合は両替込みで円口座に振り込みでもよいかもしれませんが、
円高の場合は外貨のまま送って円安のタイミングで両替としたいところです。

外貨で受け取る場合は日本側の口座で外貨預金口座を開設する必要があります。

ぜひ準備しておくようにしましょう。

送金、為替手数料

国内での送金もそうですが、まず送金手数料が重要になります。

例えば銀行間の国際送金の場合、以下の手数料がかかります。

  • 外国口座からの送金手数料
  • 日本側口座での受け取り手数料
  • 為替手数料(外貨→円)

迅速性

送金にどれだけ時間がかかるかということです。

現金で持って帰って両替所等で両替すれば速いです。

銀行の国際送金などは数日かかります。

送金方法を比較

現金持ち帰り

これはすごくわかりやすいです。

外貨を日本円に両替後、自分の手で持ち帰る。
あるいは外貨を自分の手で持ち帰り、日本で両替する。

メリット: 迅速、わかりやすい。前準備がいらない
      外貨のままキープしておくこともできる。

デメリット: 現金の持ち込み上限額が決まっている(100万円)。
       多額の現金を所持するリスク
       両替レートの悪さ

銀行間の国際送金

現地の銀行から日本の銀行への送金です。

メリット: 銀行によっては手数料が安い (特に高額の場合割安)
      日本の銀行に外貨預金口座を持っていれば、外貨のまま送ることもできる
      安全に送金できる

デメリット: 銀行によっては手数料が高い (特に低額の場合割高)
       現地に銀行口座がある、日本に受け取り口座があることが前提となる。

以下前回送金を行った時の例を示します。1EUR =120円とします。

今回、ドイツ銀行の預金10000EURを住信SBIネット銀行の外貨口座に送金しました。
(受け取り側が手数料をすべて負担として送金)

住信SBI銀行に入金されたのが9983.45EURですので、ドイツ銀行側の送金手数料は

10000EUR – 9983.45EUR = 16.55EUR (1986円)です。

上段の25EUR (3000円) は住信SBIネット銀行側の受け取り手数料となります。

また、為替手数料ですが、住信SBIネット銀行の場合1EURあたり13銭となっており、今回両替した場合は9983.45 EUR X 0.13 = 1298円

合計で6284円となります。

Transferwiseを使ってみる

送金、両替サービスのTransferWiseを使うという手もあります。

メリット: 条件によっては手数料が安い (特に低額の場合割安)
      安全に送金できる。
      送金が国内送金となるため、簡単。

デメリット: 条件によっては手数料が高い(特に高額の場合割高)
       外貨のまま送金はできない。

以下、EURを円に両替して送金する例ですが、1000EURの場合は8.2EUR (959円)、
10000EURの場合は64.88EUR (7590円)となります。

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現地で通貨が必要な人と両替

現地通貨が必要な人と両替するのもいいでしょう。

例えば、その国に来たばかりの日本人の方で外貨(現地通貨)が欲しい方に自分の持っている外貨(現地通貨)を振り込みます。

代わりに自分の日本の口座にその人の日本口座から対応する円を振り込んでもらうのです。

メリット: 両替手数料がかからない。
      国際送金手数料がかからない。

デメリット: 外貨のまま送れない
       両替を頼む人が信頼できないとできない。

まとめ

海外から日本に送金したいときは銀行送金、TransferWise、現金輸送などがある。

送金方法銀行送金TransferWise現金輸送現地で知り合いと両替
送金手数料
両替手数料X
迅速性X
安全性XX
簡便性XX
外貨、円の選択性XX
備考高額の場合〇低額の場合〇輸送に上限あり信頼できる相手が必要

高額の場合、外貨のまま日本に送金できるならなるべく外貨のままで銀行送金。
少額の場合はTrasferWiseという選択肢もあり。

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