投資の王道といえばインデックス長期投資です。
皆さんの中にもインデックス投資している方、多いと思います。
皆さんはどうやってインデックス投資していますか?
ほとんどの方が投資信託か、ETFに投資していると思います。
では投資信託とETFの違いは何でしょうか?どちらが有利なのでしょうか?

どっちもだいたい一緒なんじゃないの?
ETFはいつでも好きな時に買えて、投資信託は積立なイメージ?

イメージとしては悪くないと思うけど、正解とも言えないなぁ。
今日はその違いとそれぞれどんな人に合っているかを解説していくよ。
- 総合的に考えると投資信託が有利
- 投資信託は初心者、長期投資向け
- ETFは自分で考えて投資したい方向け
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インデックス投資信託とETF、何を比較すればいい?

違いがあるというけど何を比較すればいいの?どこが違うの?という疑問がわいてきますね。
まずは比較ポイントについてわかりやすく調べるために、同じインデックス指標を目指している投資信託と、ETFを比較してみましょう。
楽天・全米株式インデックス・ファンド (投資信託)
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)
比較点 | 楽天全米株式インデックスファンド (投資信託) | バンガードトータルストックマーケット (ETF) |
---|---|---|
購入方法 | 証券会社/ 銀行 | 証券会社 |
価格 | 1日1回算出 | リアルタイムで変わる |
最低購入価格 | 100円から | 160USD (約17000円)*1) |
積立買付 | 可能 | 可能 |
ドル買付 | 不可 | 可能 |
信託報酬 | 安い | 超安い |
再投資 | 自動再投資可能 | 再投資の場合手動 |
分配金への税金 | かからない | かかる |
つみたてNISA | 対象 | 非対象 |
上記のような比較となっていますが、ポイントを見ていきましょう。
投資信託とETF 購入時の違いについて比較

まず購入時の違いについて比較します。
購入方法には大きな違いなし
購入方法ですが、投資信託が証券会社、銀行で買えるのに対して、ETFは証券会社でしか買えません。
しかし、インデックス投資信託を買うような人は、ネット証券で買うと思いますので、大きな優劣はあまりないのではと思います。
価格算出には違いあり
価格についてですが、投資信託の場合は1日1回の算出でETFの場合はリアルタイムで価格が変わります。
これはそれぞれ一長一短かなと思います。
長期投資している人にとっては、1日1回価格が決まれば十分ですし、一日の値動きは気にしていません。
一方で、自分のタイミングで取引したい人にとっては、リアルタイムの方が楽しいかもしれません。
私はインデックス投資は長期投資でするべきと思っていますので1日1回の価格算出で十分だと考えています。
最低購入価格は投資信託が安い

購入時の最低購入価格ですが、投資信託は100円から購入できるのに対して、ETFは1口単位なので、バンガードトータルストックマーケット(ETF)の場合は160ドル(約17000円)からとなります。
低額から始められる投資信託の方が有利となります。
また、積立で購入したいときに投資信託は100円以上で金額を指定できます。
一方でETFの場合は口数指定となりますので、定額買付はできません。
ちなみに購入時の手数料はいずれも無料になっています。
投資信託もETFも積立投資ができる

投資信託もETFも積立投資は可能となっています。
ただし、最低購入価格の項で説明したように、投資信託は金額指定可能、ETFは口数指定となります。
長期投資のいわゆるドルコスト平均法をしたいなら投資信託の方が向いています。
ETFはドルでの買付が可能

この2つの投資対象は米国市場となりますが、米ドルでの購入はETFだけが可能です。
ETFの場合、円でも自動的にドルに換えて購入してくれますが、自分でドルを準備すれば少しお得になります。
どれくらいお得かは以前の記事で紹介しています。
一方の投資信託は円での購入しかできません。
投資信託とETF 保有時の比較
次に保有時の比較です。
信託報酬はETFが安い

保有時の信託報酬を比較すると、投資信託が0.162%、ETFが0.03%でETFの方がかなり安くなっています。
長期投資するうえで信託報酬は少しの違いでも差が出てくるので信託報酬についてはETF有利ですね。
ETFは分配金再投資が必要
長期投資するうえで分配金再投資は必須ですが、投資信託は自動で再投資してくれます。
一方のETFは自動で分配金の再投資はできず、手動でやる必要があります。
さらにETFの場合は分配金を一度受け取ることになりますので、その分の税金がかかってしまいます。
再投資の手間がかからず、税金もかからない投資信託が有利といえるでしょう。
つみたてNISAが対象なのは投資信託

今回挙げた投資信託とETFでつみたてNISAが対象なのは投資信託だけです。
つみたてNISAは年間40万円まで使える非課税投資枠です。
期間は20年まで使用でき、売却時の税金がかかりません。
このつみたてNISAを使用できる投資信託が有利といえます。
総合的に考えると初心者は投資信託がおすすめ

色々な目線でインデックスの投資信託とETFを見てきましたが、手間や税金の観点からみると投資信託の方が有利なのではと考えます。
とはいっても人それぞれなのでどんな人が向いているのか見ていきます。
投資信託は初心者、長期投資向け
投資信託は手間や税金の観点から初心者に向いているといえます。
とにかく複雑なことは避けたいという方におすすめです。
また、再投資の税金もかからなかったり、つみたてNISA対象であるため長期投資の方にもおすすめです。
また、定額買付できる点も有利です。
ETFは自分で考えて投資したい方
ETFは上級者向けかと思います。
価格が常に変動するので、タイミングを見計らって取引したい方、信託報酬を少しでも下げたい方、為替の影響が気になる方、などにおすすめです。
どっちがおすすめ?投資信託とETFの違いを比較 |まとめ
- 総合的に考えると投資信託が有利
- 投資信託は初心者、長期投資向け
- ETFは自分で考えて投資したい方向け
個人的にはインデックス投資を長期でするなら投資信託一択だと思います。
ETFにも長所があるのですが、ちょっと手間がかかりすぎるというのがネックです。
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